ポーカーをプレイしていると、「モンスタードロー」という言葉を耳にすることがあります。
これは単なるドローハンドとは一線を画す、非常に強力な勝ち筋を持つハンド状態を指します。
本記事では、
- モンスタードローの正確な意味
- 具体例と成立条件
- 確率とオッズの考え方
- 実戦でのベット戦略
- よくある勘違いと注意点
を網羅的に解説します。
テキサスホールデムを中心に、中級者以上を目指すプレイヤーにとって必須の知識です。
モンスタードローとは何か?
モンスタードローの定義
**モンスタードロー(Monster Draw)**とは、
複数の強力なドローを同時に持っているハンド状態を指します。
代表的なのは以下のようなケースです。
- フラッシュドロー + オープンエンドストレートドロー
- フラッシュドロー + ガットショット + オーバーカード
これらは単体のドローと比べ、
ターン・リバーで完成する確率が非常に高いのが特徴です。
モンスタードローの具体例
例①:フラッシュドロー+オープンエンドストレートドロー
- 自分の手札:A♠ K♠
- ボード:Q♠ J♠ 4♦
この場合、
- ♠が落ちればナッツフラッシュ
- 10が落ちればブロードウェイストレート
という2方向の強力な勝ち筋があります。
これが典型的なモンスタードローです。
例②:フラッシュドロー+ガットショット+オーバーカード
- 自分の手札:A♥ Q♥
- ボード:K♥ 10♥ 4♣
- ♥でフラッシュ
- Jでストレート
- AやQでトップペア以上
完成後のハンド強度も高く、
アグレッシブにプレイしやすい状況です。
モンスタードローの確率とオッズ
フラッシュドロー単体の確率
- ターン or リバーで完成:約35%
- 次の1枚で完成:約19%
オープンエンドストレートドロー単体
- ターン or リバー:約32%
- 次の1枚:約17%
モンスタードローの完成確率
フラッシュドロー+オープンエンドの場合、
**ターンまたはリバーで何かが完成する確率は約54〜57%**とされています。
これは、
コインフリップ以上の勝率を持つ極めて強力な状態です。
そのため、
- オールイン
- 大きなレイズ
- セミブラフ
が理論的に成立します。
モンスタードローはなぜ強いのか?
① エクイティが非常に高い
完成していなくても、
ショウダウン時の勝率(エクイティ)が高いため、
ベットするだけで利益が出やすいです。
② 相手に強いプレッシャーを与えられる
相手がトップペア程度の場合、
大きなベットを嫌ってフォールドするケースも多くあります。
つまり、
- フォールドさせても勝ち
- コールされても勝率が高い
という理想的な状況です。
③ 完成時のリターンが大きい
モンスタードローは、
完成するとナッツ級のハンドになることが多く、
相手から最大限のチップを引き出せます。
実戦での立ち回り|どうベットすべきか?
セミブラフが基本戦略
モンスタードローでは、
チェックコールよりもベット・レイズが有効です。
理由は以下の通りです。
- フォールドエクイティを得られる
- ポットを大きくできる
- 無料カードを与えない
ベットサイズの目安
- ポットの60〜100%
- スタックが浅い場合はオールインも視野
特にトーナメントでは、
ICMを考慮しつつも積極的にチップを取りにいく局面になります。
モンスタードローの注意点・勘違い
「必ず勝てる」は間違い
確率が高いとはいえ、
完成しないことも当然あります。
無理なオールインを多用すると、
ブレが大きくなりやすいため注意が必要です。
ナッツでないフラッシュに注意
フラッシュドローを含む場合でも、
相手に上位フラッシュの可能性があるかは必ず確認しましょう。
特に:
- ローポケットからのフラッシュ
- ボードペア時のフルハウス
には警戒が必要です。
モンスタードローを理解すると勝率は上がる
モンスタードローは、
「完成していないのに強い」数少ないハンド状態です。
正しく理解すれば、
- アグレッシブなプレイが可能
- EVの高いオールイン判断ができる
- 中級者から一段上の思考に進める
ようになります。
まとめ|モンスタードローは攻めるための武器
- モンスタードロー=複数の強力なドローを持つ状態
- 完成確率は50%超えも珍しくない
- セミブラフとの相性が抜群
- 実戦では積極的に攻める価値がある
ポーカーで勝ち続けるためには、
「完成してから勝つ」のではなく、
完成する可能性を使って勝つ思考が重要です。
モンスタードローは、その象徴的な存在と言えるでしょう。